2009年8月11日火曜日

Maison de Polly・・・パリから届いたエプロン














嬉しい。フランス・パリから素敵な荷物が届いた。
なぜ、フランス・パリから?何が?

本屋さんでみかけられ、ご存知の方も
いらっしゃるかと思うのですが、
文化出版局より出版されている
博子・ル・トイックさん著
「パリから届いたエプロン」
という素敵な本がある。
博子・ル・トイック・・・博子??ということは
日本人の方なんだな・・とか、
とても丁寧で繊細な仕事だな・・
美しい素材に対する、愛情たっぷりの
素晴らしい作品ばかりだな・・・
と私も手にしていた。
ひょんなことがきっかけで、その著者
博子・ル・トイックさんとご縁ができ
博子さんがスターネットのために
作って下さるものを、扱わせてもらえる事に。
そして、めでたく初めて、
パリからエプロンが届いた、というわけだ。
まさに本のタイトルどおり
「パリから届いたエプロン」

博子さんは、フランス人のご主人とご結婚され、
以来、長くフランスに住まわれている。
まだ、残念ながら直接にお会いする事は
できていないのだけれど、
本当にいつも楽しくお話をしてくださる。
博子さんのお話の印象からは
とてもお茶目でチャーミング。
しかも知的で、繊細で、凛とした
本当に本当に素敵な女性。
いつかお会いできることを今から楽しみにしている。

「Maison de Polly ・・・For STARNET」
今回、届いたエプロンは、7点。
足を運んだことのない益子・スターネットを
私とのぎこちなく、つたないやり取りの中から、
精一杯にスターネットを想像・イメージして、
仕上げて届けてくださったのだけれども
それらが、わたしのイメージ通りの
「博子さんそのもの」だったから、
本当に嬉しかった。

博子さんは、パリに住んでいて、
おでかけコースもほとんど決まっているという。
その、散歩道の途中にある
顔なじみの生地屋さんや付属屋さん、
マーケットで素敵な布やレースなどを見つけ出す。

ブロカントといわれる、週末などにフランスの
あちこちで開かれているプチ蚤の市のようなマーケットで
アンティークの生地はもちろん、
アンティークとまでは時を経ていなくとも味わい深い
稀少な、状態の良い布や付属を上手に、探し出す。
その眼力は、まさに目利き。
目利きと言われる玄人さんに選んでもらえれる
布やレースは、幸せ。
凛とした姿に、変身し、命が与えられる。吹きこまれる。

そして、布もレースも、リボンも、
ほとんどどこも無駄に捨てられることはなく、
大事に大事に使われる。

今回、博子さんが届けてくれたエプロンにも
稀少なものを本当に大切に大切に
無駄にすることなく、と、その精神が
細部に、随所に、そして、ひそかに隠れていて、
とても素敵。

全体を見せていない上の数枚の写真も
どうしても、丁寧な細部にわたる心配りに
目がいくからか? アップばかり。
・・・トテモイジワル?!
何がそんなに素敵かって?
とにかく、お店で観てもらいたい。
手にとってもらいたい。着てみてほしい。

今回届けて下さったエプロンの生地は
アンティークとまではいかないけれども
その分、強くて状態のとても良いものばかり。
ベージュ色の生地に、紺とワイン色のシックな
ストライプのエプロン。
脇のポッケの上のワインレッドの生地で
補強を兼ねて、アクセントに。
その糸始末も、気づかないほどにさりげなく、
可愛いステッチ。
背中のかさなりの部分、しかも裏地の見えない所。
動いたときにだけ、同じワインレッドの
パイピングがチラッとのぞく。
あらま、素敵!

白いレースのロングドレスタイプのエプロンは
とても清楚な印象。
大きく胸にアンティークレースを用いたシンプルなタイプ。
でも、よく観ると、裏地の折り返しには、
アンティークのレースでパイピング。
裏地のポッケには、花がたのレースでチャーミングに補強。
可愛い!

白いピケのエプロンは、今ではとても貴重な・・・・・・
・・と、細かい説明をしているときりがない。
だから、観に来てほしい!

少し乱暴だけど、わたしの下手な説明ではなく
やっぱり、手にして、見てもらいたい。
これから、秋に向け、またチクチク丁寧に
愛情たっぷりの博子さんならではの
アイテムを、お願いもしている。
いまから待ち遠しくて仕方がない。
素敵な人が作る素敵なもの。
それが、届いた事も、もちろん嬉しい。
だけど、そのことよりも、
そのきっかけである
素敵な出会いに、カンシャする。
そのご縁が、何より嬉しい。

また、素敵な仲間と出会えたことに、
パリからの素敵な荷物に、
本当に嬉しくなって、カンシャした。
そんな、夏の一日。

2009年8月8日土曜日

むずかしいけど、たのしい






お休みの2日目。
今日は、土祭の土人形作り。 朝9時集合。
土人形作りの親方・KINTAさんの指導のもと
人形作り開始。
土人形。そう、土でできた人形。
土錬機に粘土を入れる。
ニョロニョロ出てくる、筒状の粘土を
30cmくらいにカット。
あとは、思いのまま、手のむくままに
人形作り・・・とは、なかなか思うようにいかず。

KINTAさんは、15秒で1体。
チョチョイのチョイ!
さすが!!

出来上がる人形は、
作る人によって、全く違って、個性がでる。
みんなそれぞれに特徴のある
分身が出来あがる。
作るも作るも思うようには行かず
むずかしい。
でも、たのしい。

KINTAさんの明るい笑い声と、真剣な姿勢。
コノミさんとミユキさんのさりげなく温かい、
細やかな気遣いと、とても楽しい空気。
文星芸大のゲンキな学生さんたちのお手伝い。
参加させてもらって、楽しい一日でした。
ありがとうございました!


目標は3000体。
私たち、「チーム・スターネット」の一日の総数、
100体は超えたかな?
はてさて、終了後、この100体の行方は??
KINTAさんが既に1000体を超える分身を
仕上げてくれてはいるものの
まだ、目標3000には届かず、のよう。
町の小中学生、一般の方々へも土人形作りへの
参加を募っています。

明日も、益子町の城内坂・土空間で開催されます。
きっと、あなたにしか作れない「分身」が出来るはず。

みなさんも、楽しくゲンキになれる会場に、
土人形作りに、ぜひぜひ足をお運びください。

2009年8月3日月曜日

はかなくうつくしい


今年も、咲いた。
それはそれは、とても馨しく薫り高く、
月の美しい夜に咲く花。
一年で一夜限りの美しい姿を、
今年も。

星が大事に育てている、月下美人。
今年も美しく凛とした姿で花をつけた。
花が開いている間に、焼酎につけて
お酒をつくることもある。
花が開いている間に漬け込まないと
美味しいものには、仕上がらない。

でも、そんな事は、できない。
美しすぎて。
一年に、本当に一夜しか、花開かない
その姿を、切り取ってしまうなんて、
残酷。
ああ、人ってひどい!と、いろんな矛盾に
感動も、思わず嫌な感じに
転じ、広がりそうになるが、
ダメダメ。
そんな場合では、ない。

だって、月下美人は
そんな事を望んではいない。
世の中の、いろんな事は・・
そんな事は、どうでもいいのだ。
そうだ、そうだ。
一年で一晩、その時だけに
ただただ、花を咲かせるのだ。
凛として素敵に。

その日の夜は、あの凛とした姿と薫りを
思い出しながら眠りにつく。
本当に、ああ、幸せ。

これも、一年で一日の、
この季節のおたのしみ。
また、来年。
はかないキオクのように、
写真がかなりピンボケ。
失敬、失敬。