2010年2月27日土曜日

想いをカタチにするために・・




いよいよ、改装も終了。
職人さんも、もう来ない。

工事後のお掃除も終わり、
あとは、品物を整え、売り場を作る。
お皿も洗って、整えて、
あとはケーキを焼いて、お客様を迎える。
お店が、喜んでいる。
そして、私たちも。



この改装も、馬場が明確にイメージをカタチに
するまでに、半年以上準備をした。
もちろん、今回の改装も突然に起こった
偶発的な事では決してなく
いままでの積み重ねの中から、
日々の手当てから、
必然のプロセスを経てのこと。


日々、状況は変わり、日々、それに応える。
馬場の行う、手当てとは、そういうこと。
私は、近くで見せてもらっているので、
簡単なことではないのがよく分かる。
でも、やってしまう。飄々と。

だけど、本当は、そんなはずがない。
お店に手を入れるということは、
体にメスを入れる大手術なのだから。


でも、恐れない。
馬場個人のためではまったくない。
馬場の意識の先に明確に映る、
やらなければならないことのために。
お店のため、私たちのため、
そして、みんなのため、
これからずっと先までに必要な、手当て。


想いをカタチにする。
それは、決して、簡単なことではない。
だけれども、必要なこと。
想いをカタチにし、
すべきことを明確に。
シンプルに。
そのために、生まれ変わった
スターネットに足を運んで、
何かを感じてもらいたい。


馬場が何を伝えたいのか。
われわれが、何をすべきなのか。
それは、お店にしかない。
だから、ぜひ、足を運んでほしい。

写真の木は、合歓の木。
ネム・・合い、歓ぶ。
生産者さんと私たち。
私たちと、お客様。
新しいスターネットが、
ますます
そんな場所になれますように。


3月2日、大安。もうすぐ。
とてもたのしみ。


2010年2月11日木曜日

Thank you for coming・・・




夕方からの雨が霙に。
そして、雪に。


お昼過ぎ、誰よりも寒そうにしながらも
白い雪を楽しみにしていた
遠く国の仲間が来店。

ほとんど雪を見ることがない
遠い所からのお客様。
アメリカから。

そのお客様とは・・・
アダム・シルヴァーマン。
とても穏やかで、静かで、優しいジェントルマン。
とても、すてきな人。
すばらしい、陶芸家、そして、
すばらしいプロデューサーでもある。


現在は、彼自身の作品作りだけでなく、
ヒースポッテリーという、ロスの由緒歴史のある
窯元のスタジオディレクター、
プロデューサーも務めている。
アダムとは、2年前、スターネットで展覧会を
開催して以降、交流が続いている。

色と形と、質感と・・・
彼の作る焼き物は、本当に独特だ。
そして、いつも変化している。
私が、一番多く彼の焼き物を見る機会を得たのは、
もちろん、
2年前に展示をしてもらった時なのだけど
その前に見た時と、その時、その後、
変わり続けている。
もちろん、よい意味で。
驚いてしまう。
そんな印象がとっても強い。


そして、今日、1点見せてもらった。
手に取ると、またまた違っている。
いつも、違う。
それは簡単そうでいて、
そんなことはまったくない。
きっと、その逆。
彼の柔軟な変化に、驚く。
いろんな要素をとても柔軟に受け入れ、
彼のフィルターを通すことにより
また彼独自の、独特のものになる。
それはそれは、
すごいことだ、すごいひとだ。


今回は、東京・千駄ヶ谷にあるプレイマウンテンでの
13日からの個展の為に来日。
開催の期間前に、時間を作って
スターネットによってくれた。
馬場ともゆっくり話をしてもらえ、よかった。
短い滞在だったけれど、益子の友人、
そして笠間の作家さん額賀章夫さんとも会えて
アダムは嬉しそうで、充実した感じだった。

アダムの2年前の展示では、額賀さんと
場所違いで同時開催してもらった。
その際に、2人は会期が重なった作家同士という域を超え、
友情が生まれ、以降、額賀さんとアダムの間には、
ものづくりを介しての深い友情が育まれている。
とても、とても嬉しいことだ。

今回の東京・プレイマウンテンでの
個展の会期は2月13日(土)〜24(水)まで。

タイトルは「HOLD IT」
手にしてみて。という意味。
わたしの中での勝手な印象として

「HOLD IT」

気軽に「手に取ってみて!」という
ニュアンスはもちろんだけど、
それ以上に、
「そして、それを、大事に。」
というアダムからの心のこもったメッセージ。
すばらしい、とてもすてきなタイトルだと思った。

日本で彼のすばらしい多くの作品を見られる機会は
なかなかないので、お近くの方や、
ご興味をお持ちの方は、この機会に、ぜひ。
詳しくは、プレイマウンテンのHPへどうぞ。



アダムも、そしてアヤさんも
久しぶりの、益子。久しぶりの、再会。
でも、そんな気がしないから不思議だ。

歓談もアヤさんの明瞭的確なすばらしい通訳のもと。
アダムの大切な友人・ご近所のセキザワさんも
来てくださって、馬場と5人で
2時間弱、ゆっくりと楽しくお話。
楽しい、楽しい有意義な時間だった。

実は、今年、アダムとスターネットと
双方のスケジュールの都合があわず
展示開催が実現できなかった。


また、いつか、実現できればと
改めて、強く思う。そう願う。
思う、願う、いや、叶うと念じる。
思わねば、何も起こり得ない。
思いは、叶う。
叶える。

思いを形にする。
きっと楽しいに違いない。
楽しみながら。


Keeping touch!
ByeBye !!
MATANE !!!


雨が霙に、そして雪に。
きっとアダムが
みたい、みたいと、
念じたから。

2010年2月2日火曜日

冬来たりなば、春遠からじ・・











朝、カーテンを開ける。
真っ白。


朝、真っ白な雪に足跡を残しながら
山へお散歩。
この冬、初めての積雪。


イヌは喜び庭駆け回り~♪
そのとおり。
マリもノアも大喜び。

ちょうど、朝陽が木々を照らしはじめ
反対側には、うっすらと月。
すばらしい雪景色を満喫。


その後、開店に備え、みんなで雪かき。
汗をかく。
写真の真っ白な雪景色も
夕方には、道路の雪も溶けて
普段と同じに。


山は一日白く、静かな、静かな一日。
雪が降ると、いつもこう。
でも、こんな雪の日にも
来てくださるお客様の声は・・・
静かで、山が白くて綺麗で。
いつもよりも好きかも。
とても、空気もおいしいし、と。


静かな益子の冬。
私たちが一番大好きな季節。
ぜひ、皆様もいらしてくださいね。


そう。
今日の題名「冬来たりなば、春遠からじ」とは
先日、厳冬のパリから博子さんが、
寒中見舞いに送ってくださった
イギリス詩人の詩。
心温まる、メッセージ。
今日のような寒い一日に、ぴったりだ。
春を楽しみに待つ、皆様へも。



2010年2月1日月曜日

いよいよ!





本日、2月1日(月)山の食堂が無事に
OPENした。


スタッフみんな、頭には白い三角巾。
キリッと、緊張した面持ち。

これまでの毎日の時間の中で、
体が覚えた仕事も
場所も変わり、
野菜の茹で加減、焼き方、盛り付け。
ご飯の炊き方も、変えた。
器使いも、何もかも
すべてが、新しいこと。

日々、少しずつ、少しずつ。
しばらくすれば、慣れてゆくだろう。
お客様がゆっくり、じっくり味わって、
素材を、料理を楽しみ
そして場所を、時間を楽しんで
皆様に愛されるお店になれば・・・
あぁ、starnetのご飯が食べたいなと
身体が欲してくれるようなお店に
ますますなると
とてもうれしい。



食堂は本編のブログで紹介されているので
今回添える写真は、山の食堂ではなく。
昨日まで13年間皆様にご利用いただいた
今朝のキッチン・カフェの姿。

昨夜、みんなで、すべてを運び出し
何もかもなくなった。

そして、早速
今朝8時から、大工さんや職人さんが集合。
ストアの解体が始まった。


始まった頃、近くに住まうKINTAさんも
山の食堂OPEN記念!と素敵な素敵な
プレゼントをもって、のぞいてくれた。
窓から覗くKINTA監督の姿も記念に、パチリ。



さっぱりしたキッチンの姿を撮影した
1時間後には、ごらんの通り。
大工さんの仕事、とにかく早い。
あっという間に
棚や壁など、さっぱりきれいに。


キッチンがあったスペースを中心に
この2月、1ヶ月間、下のストアを
急ピッチで改修工事をし
来る3月2日(火)、
新しいstarnetが誕生する。


もちろん、工事の間も
休まずに通常通りに営業。
その間、ご来店の皆様には
騒音などご迷惑をおかけしてしまうのだけど
これも、より皆様に愛されるお店となるため・・と
ご理解いただけると、幸いです。


この1ヶ月間、毎日、どんなふうに
変わってゆくのか。ああ、また楽しみ。


夕方。
この冬、初めての本格的な雪。

夜。
山の食堂の開店の日。
食堂のガラス越しに観た
優しい燈りに照らされた、山桜。
その白く美しい雪景色を
きっと私は、忘れない。