2009年7月14日火曜日

暑い夏にそなえて・・







梅雨の終わり頃の、蜩が鳴き始める
この時期。
私のお休みの一日は、やる事がある。


いつも色々お世話になっている
入野さんが電話をくれる。
「赤紫蘇あるよ」
と、毎年大量に分けてくれる。


朝からもらいに行き、そして
お昼過ぎから、赤くて綺麗な色の
紫蘇ジュース作りが始まる。


いつも大変お世話になっている大好きな方々のうち
特に暑い夏が苦手な方に
熱い夏を乗りきりましょう!と、お届けするために
大量に作る。
作業の手間は同じなので、もちろん、
お店用にも、大量に一緒につくる。

ふさふさに葉っぱをつけた立派な赤紫蘇を
まず、葉っぱだけにしてしまう。
その大量の深紅の葉を、熱いお湯の中に。
あまりの熱さにびっくりして色が抜けるみたいで
ちょっとカワイソウなくらい。
こんなに濃い色で大丈夫??というくらいに
大量に頂いた紫蘇は贅沢に使用する。


そして、酢や、レモン汁、クエン酸、なんでもいいが
酸を加えると
一瞬にして、美しいピンク色になる。
この一瞬の魔法が、大好きで
暑い日の作業も、へっちゃら。


甘さを加える事は、少しでも日持ちがするために
必要でもあるので、糖分を加え、少し煮詰める。
個人的にも黒糖を使うので、ピンク色のジュースが
少し、濃い色になる。
私は、このローズピンクが、白いお砂糖で作った
通常の紫蘇ジュースのショッキングピンクよりも
やっぱり、安心できるし、色も好みで大好きだ。

うん!!
今年も美味しく出来た!!

もちろん、お湯の熱さに驚いた大量の葉っぱも
捨てたりはしない。
少しだけ時間を置くと、また赤みが戻ってくる。
塩でもみながら大きな大きなザルに
広げ、太陽の下で、よく干して、ゆかりをつくる。

梅雨の終わりの一日を選ぶのも
紫蘇がゲンキなうちに、ゲンキを詰め込むためと
ゆかりつくりを、雨や湿気で失敗しないように。
欲張りだ。


毎年、このお休みの日が、楽しみ。
同じ時季に、同じことをして
一年に一度しか出来ない事をする。
こんなに、ありがたく、自然の恵みに感謝できる
贅沢は、ない。

アア~、アリガタヤ、アリガタヤ。
これで、暑い暑い夏も、へっちゃら。

2009年7月2日木曜日

海は広くて、大きくて







今日はお休み。
第1木曜、金曜は、連休。
お天気は、あいにくの小雨模様。
でも、みんなで北茨城へ。

岡倉天心が晩年すごした海
五浦海岸。
海のとおいとおい、先には、
アメリカ?

車でのお出かけと、海が大好きな
星の愛犬・マリちゃんも一緒。
雨が止んで、浜辺で遊ぶマリ。
大好きな海が目の前。
ご満悦。
馬場が私のカメラを調整しながら、
幸せそうなマリの写真を。

綺麗な空気と、温かい人たち。
美味しいお魚、大好きな人たち。
ああ、たのしかった。
しあわせしあわせ。
今日出会った温かい人たちからの
頂き物などで、夕食は宴会のよう。
今日の出会いや、時間を、みんなで
思い出しながら、楽しみながら
美味しく頂く。
和子さん、ご馳走様でした!

ああ、おいしかった。
しあわせしあわせ。

今日の夜は、久しぶりに大好きな映画を
夜な夜な観ようと思っていたが
これ以上、欲張るのは、良くない。
楽しい一日も、満腹すぎると
台無しになっちゃう。
波の音を耳にして、
静かに眠るとしよう。

とにもかくにも、
ああ、しあわせ。

さぼり虫の2週間











なかなか、更新をできないままに
2週間があっという間に過ぎてしまった。
このところ、多忙に隠れ、怠惰になっているさぼり虫。
反省も半分、この前の更新からも、
なかなかに濃厚な2週間だった気がする。


もうすぐ2週間になるのだな・・。
コウさんの展示は、KINTAさんとコウさんの
合作の帽子作りで、無事閉幕!
2人の師弟関係、信頼関係を近くでみられて
それはそれは楽しかった。
コウさん、そしてKINTAさん。
有難うございました。
そんな展示の最終日から。
KINTAさんが、朝から自分の頭サイズに
木型を削り、昼過ぎに到着。
ペタペタと革を張り合わせ、帽子が出来上がってゆく。
「ここはもう1枚、革を貼って補強しておいたほうがいい」
コウさんのアドバイスで、
またKINTAさんが革を手にする。
それをコウさんがミシンでダダダ・・・


KINTAさんが作った帽子は、
やはりKINTAさんの色がでるから面白い。
出来上がりが見えてきたころ、馬場が会場に。
「裏に気持ちいい布を張ったら、もっと快適」
そんな一声で
「はっちゃん!布!布!!」
手紡ぎ手織りの、気持ちよい布を持参。
2人の思いもよらぬ、作り方に
私も、そして馬場もびっくり。

「ほら出来上がり!快適快適!!」
あっという間に、完成。

このように、毎日、何かができあがり
いろんな人が集ってくれた。
コウさんの展示中は、本当に
毎日楽しく過させてもらった。
そんな日々のことが、
遠くでも話題になっていたみたい。
よきうわさは、うれしいかぎり。

コウさんの展示が終わって、
日常に戻ったある日。
東京にいる、作り手の方々に会いに出かけた。

DOOR AND BOOKの戸本姉妹に会いに
小金井のアトリエに。

今野安健さんと田鶴濱守人さんの
展覧会初日にあわせ、西荻窪の魯山へ。

途中、編集者の二宮さんとも
楽しく、いろんなお話ができた。

そして、帰りには
銀座・松屋にて恒例の催事出展中の
エフスタイルの2人に会いに。
帰り際には、偶然にも、グッドタイミング!
アノニマスタジオの丹治奥様にも会えた。

ほんとうにいつも「欲張りに」いろんなところへ
でかけ、仲間のみんなのところをめぐる。
今回も欲張りになってしまった。
ほんとうに、欲張りに回るので、
バタバタバタバタ。
でも、みんなに会えて、ゲンキをもらって
自分のやるべき事も確かめられる。
本当に有難い。


いつも、みなさまには、
益子に来てもらうばかり。
私は個人的には、かなりの出不精なので
ほんとに、たまにしか出ず
驚かれるくらいなのだけど
こちらから、みんなに会いに出かけると
やっぱり「足を運ぶ」という事の、
大切さも痛感。
そして、出不精の自分に反省もする。

今は、メイルで殆どの用件は足りてしまう。
でも、そこに生の声や、共に感じる時間や
空気は、ない。

「大事なのはリアルなコミュニケーション」
と、いつも馬場には言われる。
出来るだけメイルを使わず、
生の時間で、やり取りするようにと
言われるのだけれど
会いに行く、というのは、
時間の共有、その目的が大きい。
そのためだけに、といってもいい。

ただ、会えるだけで、時間を共にするだけで
解決する事が、たくさんある。


今回も、いろんな事を教えられた。
ジワジワジワジワと
いろんな事が伝わっていて
ジワジワジワジワと
みんな、みんながつながっている。


ジワジワと、急速に。