2009年5月5日火曜日

であう




陶器市も終盤。朝は晴れていたが、曇りだす。
せっかくの休日なのに、天気予報では午前中から雨。
すこしでも長くお天気がもてばいいけれど。


開店前に、東京の二宮さんから
「忙しい陶器市頑張って!」と美味しいおやつを
お届けいただいた。

二宮さんは、キッチンの星の著書・里山のレシピの
編集をしてくださった方。
私はその本の作成の際に、
本の編集校正のお手伝いをさせてもらった。
それ以来、色々とお世話になっている。
本当に可愛がってもらっている。

校正をする際に、二宮さんと夜な夜な、
ここはこれであってるわよね。
あれは、こういう作り方でよかったよね。
などと、本当に楽しく、そして厳しい仕事を
一番近くで垣間見させてもらって、
「最後まできちんとやる」
ということの意味を教えてもらった。


去年の春の陶器市。
里山のレシピを先行発売したばかりで、
その出版を記念して
里山のレシピの写真展を開催。
そのときも、写真家の石井宏明さんと二宮さんが
足を運んで下さった。

自分の手を離れた仕事のはずなのに、
その先まで、愛情をもって見届けてくださった
二宮さんの優しさと、そして、その諸々の
準備の細やかさにプロの仕事をみせてもらった。


あの仕事のお手伝いをさせてもらってから
少しだけ、違う自分に、であえた気がする。
本当にありがたく思っている。


毎日いろんな「であい」がある。
人や、物。大事なであい。

そういえば、一年前の去年の陶器市のこと。
手に商品を持ったお客さまに声をかけたら
たまたま、友人だった。
何年の月日が経ったのだろう。
彼女とは10代の頃、一緒に働いていた。
でも、お互い、それぞれの場所で
まったく、交流もなく過してきた。
だけど、たまたま、彼女がここに来て
私がここにいて、また会えた。
その後、彼女とも時々連絡をとっている。
10年以上経って、また思いを通わせられることを
嬉しく思っている。
つい最近、彼女が新しい命をこの世に。
そんなお知らせももらった。
そんな、嬉しい慶びとも、出合えた。
一年前に再会できなかったら、
ここにいなかったら、知らなかった慶び。


そんな事を思い出すときも、
ここにいて、良かったと嬉しくなる。
ここにいて、出会えた人や、
ここにいたから、感じる思いが
いっぱいいっぱい。


この陶器市の毎日も、
いろんな人と出会う。
いつも来て下さるお客さま。
陶器市だから来てみたの、と
初めて訪れて下さるお客さま。
探していた物と出会えたと
喜んでくださるお客さまの笑顔が
一番嬉しい。


毎日いろんな「であい」がある。
人や物との大事な、であい。
そんな一瞬を大事にしたい。

そんな事を、今朝のお菓子をほおばりながら思った。
二宮さん。ありがとう。
そして、ごちそうさまでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿