2009年5月8日金曜日

なかまが奏でる音







あっという間の陶器市も終了し、2連休。
連休2日目の今日金曜日は、馬場と東京・池袋へ
目的は2つ。どちらも、池袋。
ここでは、ふたつのうち、ひとつの方だけ。
目的地は、池袋・自由学園。
そう、フランク・ロイド・ライトの建築で有名な明日館での
ラジオゾンデのライブイベント「天気図」が開かれるため。
そのお手伝いも兼ねて・・・。


ラジオゾンデとは、STARNETの音楽レーベル
STARNET MUZIKの参加アーティストである
津田貴司さん、青木隼人さんのおふたりによるユニット。
フィールドレコーディングで採集した自然音を使ったり
その音に、自分で作った楽器で色をつけたり。
いつもアナログでもない、でも、人間味あふれる、
かなり独特な、仕上がりになっている。
静かだけど、奥行きがあり、透明な感じ。
津田さん、そしてお二人の音を聴いたとき、
彼らの音の向こうには、本当に心地よい映像が
頭の中に浮かんでくる。
ヴィム・ベンダースのロードムーヴィーのような映像。
時には、河瀬さんの映画のような蝉の声が
痛いくらいに響く、山の緑の濃い映像が浮かぶことも。
同じ曲を聴いていても、聴く時の自分の気持ちの状態に
よって浮かぶ映像が違うのも、
彼らの音を何度も聴きたくなる理由。
いつ聴いても温かく、そして、音の向こうの景色は透き通り、
そして地上から少し足を浮かせたような気分になる。
音の先に、遠くて近い、近くて遠い世界が浮かぶ。
そんな音は、本当に心地が良い。


今回はラジオゾンデが企画してくれた、新作CD発売記念ライブ。
企画のお二人と時を同じくして新譜を発売した
もうひとつのユニット、いろのみも声をかけていただき
前半いろのみ、後半ラジオゾンデの2部制で。

音響はサウンドスターの開発でも大変お世話になっている
音響のプロ中のプロ、TAGUCHIの代表、田口さんがPAを。
とても贅沢な事で、有難いことだ。
田口さん、いつも本当に有難うございます!
準備の時から、そしてライブ中も
田口さんの見守って下さる姿は、本当に心強く頼もしく
そして、監督のような、お父さんのような
厳しくも優しい背中が、印象的で忘れられない。


今回も設置して下さった音響機器は
田口さんと共同で開発しているスピーカー
サウンドスター。
無指向性スピーカーから響き渡る音響は、
いろのみのピアノの優しい音には強さを。
ラジオゾンデの温かく静かだけど鋭い音も
優しく包み込んでくれるかのような響き。
床や柱など、木から跳ね返る音の温かさも加わり
お手伝いも忘れ、ただただ聴き入って・・・
本当に、心地よかった。


そして、いつもお店に足を運んで下さるお客さまが
たくさん来て下さっていて、皆さんの笑顔に
会えたことも、とても嬉しかった。

馬場とのおでかけは、案の定わたしひとりだけ
笑えるくらいに、おまぬけ珍道中でもあったけれど・・
それはさておき。


いまも頭の中で、心地よい音が響く。
春雷のこの季節にぴったりの音色・・・・・
その世界の中で眠りにつく幸せったら。

いろのみの磯部君、柳平くん
そしてラジオゾンデのおふたり。
みなさま、お疲れ様でした。
そして、すてきな音を有難う。





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